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AI検索のための第三者掲載|申請してから「数える」までの手順【2026年版】

佐々木 優希

佐々木 優希

上場企業 営業統括 & AI責任者

14分で読めます

目次
  1. この記事の要点
  2. なぜ自社サイトの外で名前が挙がる必要があるのか
  3. 反論:「掲載数を増やせば、それでいいのでは?」
  4. 申請の前に確認する3つ
  5. 申請文は「宣伝」ではなく「相手の記事に足りない情報」として書く
  6. 申請した結果:載った・断られた・返ってこなかった
  7. いちばん効いたのは「止まった相手に1通送ること」
  8. 掲載は「インデックス済み件数」で数える
  9. 手を出さなくていいもの
  10. 当社がまだできていないこと
  11. よくある質問
  12. 参考

「AI検索に強くなるには、第三者サイトに載るのが効くと聞いた。でも、どこに・どう頼めばいいのか分からない」

AIO(AI検索対策)の相談でよく出る話です。自社サイトの記事をいくら整えても、AIが「おすすめの会社」を答えるときに参照しているのは、自社以外が書いたページであることが多い。これはデータでも裏づけられています。

ただ、「第三者掲載をやりましょう」で終わる解説が多く、申請したあと何が起きるかはあまり書かれていません。当社は2026年8月下旬から、比較メディア・製品レビューサイト・資料共有サイトなど10以上の窓口に掲載を申請しました。載ったもの、断られたもの、返信が来なかったもの、載ったのにAIからはほぼ見えなかったもの。その記録をもとに、手順に直しました。

この記事の要点

  • AIがブランドを推薦するときの判断材料は、84〜93%が自社ドメインの外にあるという調査がある。自社記事だけでは届かない領域がある
  • 申請の前に確認するのは3つ。窓口があるか・無料の範囲はどこまでか・そのサイトがBingとGoogleに収録されているか
  • 当社の実測では、申請したうち掲載まで進んだのは3媒体。残りは有料条件・応募要件・無返信で止まった
  • 掲載は「インデックス済み件数」で数える。当社が載った5ページを確認した日、Googleに収録されていたのは1ページ、Bingは0ページだった
  • 効いたのは「新しい窓口を探すこと」より、返信が止まった相手に1通送って掲載まで詰めることだった

なぜ自社サイトの外で名前が挙がる必要があるのか

結論:AIは「その会社自身が書いた評価」を割り引いて読むからです。

AirOpsの調査では、AI検索でブランドが推薦されるかどうかを左右するシグナルの84〜93%は、自社ドメインの外にあるとされています(AirOps)。

当社でも、これを裏づける場面がありました。2026年9月18日、「営業・マーケティングのAI化を導入支援・伴走支援してくれるおすすめの企業を教えて」という質問を3つのAIに投げたときのことです。

AI当社の扱い出典にしていたもの
Claude当社の比較記事を2回引用。ただし当社自体は候補に挙げず、「支援会社自身が運営する比較記事は割り引いて読む」と注記当社の /media 記事
Gemini言及なしnote記事4本・PR TIMES・比較メディア2社・事業会社1社

Claudeは当社の記事を読んではいたのに、推薦には使いませんでした。書いた本人が自社を挙げている比較は、公平な材料として扱われない。Geminiが使っていたのは、すべて第三者が書いたページでした。

AIの回答は同じ質問でも変わるので、1回の観測で断定はできません。それでも「自社サイトの充実」と「第三者に挙げてもらうこと」は別の仕事だ、という点は動かないと考えています。自社記事の側で何ができるかはAIに引用されたページの共通点にまとめています。

反論:「掲載数を増やせば、それでいいのでは?」

そうはなりません。載ったページがAIから見えていなければ、数に意味がないからです。

当社が最初に掲載できたのは、資料共有サイトでした。窓口が明確で、無料で、その日のうちに3ページが公開された。数字の上では「3件掲載」です。

ところが中身を調べると、次の状態でした。

項目実測結果意味
ページの作りJavaScriptで描画する作り。ページごとのタイトルや説明文がHTMLに無いJavaScriptを実行しないクローラーからは中身が見えない
サイトマップ資料ページ用のサイトマップが存在しない検索エンジンがページを見つける経路が弱い
Googleの収録ドメイン全体で約1,450件、資料ページは約8件だけ資料ページはほぼ入っていない
Bingの収録そのドメインで0件Bingを使うAIからはほぼ見えない

人が資料を探して見つける場所としては機能します。ただ、AIに引用される資産としての期待値は低い。「掲載した」と「AIから見える場所に載った」は別物だと、最初の1件で学びました。

申請の前に確認する3つ

申請前に確認する4ステップの図解。①掲載の窓口があるか→②無料の範囲はどこまでか→③BingとGoogleに収録されているか→申請前に窓口へ1問確認する
申請前に確認する4ステップの図解。①掲載の窓口があるか→②無料の範囲はどこまでか→③BingとGoogleに収録されているか→申請前に窓口へ1問確認する

結論:窓口・費用条件・収録状況の3つを先に調べ、どれかが欠けるなら後回しにします。

確認項目見る場所当社が実際に止まった例
① 掲載の窓口があるかフッターの「掲載依頼」「メディアパートナー」「取材のご依頼」AIが引用していた「おすすめN選」の多くは競合や隣接ベンダーの自社ブログで、そもそも窓口が無かった(5ドメイン)
② 無料の範囲はどこまでか掲載プランのページ、返信メール「掲載は0円、資料請求や相談が発生したら課金」「既存ページへの掲載は月額2万円〜」「契約前提の審査フロー」など、無料に見えて条件付きのものが多かった
③ そのサイトがBingとGoogleに収録されているか`site:ドメイン名` で検索上の資料共有サイトはGoogle約1,450件・Bing 0件だった

③を確かめるとき、robots.txt(クローラーへの指示ファイル)だけを見て判断しないほうがいいです。当社が候補14ドメインを調べたところ、AIが検索時に使うクローラーをブロックしていたところは0件でした。差がついたのはrobots.txtではなく、Bingに収録されているかと、ページがJavaScriptなしで読めるかの2点です。

もう1つ、見落としやすいのが応募要件です。当社は、要件を満たさず申請できなかった掲載枠が4件ありました。そのうち2件は、Webに要件が書かれておらず、窓口に確認して初めて分かったものです(1件は申請が受理され、照会まで進んでから分かりました)。

「要件の記載が無い」は「要件が無い」ではありません。申請前に窓口へ「この条件で掲載可能か」を1問だけ確認する。これで数日分の往復を省けます。

申請文は「宣伝」ではなく「相手の記事に足りない情報」として書く

結論:相手の読者にとって何が増えるかを書き、自社の売り文句は短くします。

比較メディアの編集部は、掲載する会社を「読者に紹介する価値があるか」で選びます。ある業界メディアの取材依頼フォームには、「ツールやソリューションの宣伝を目的とした内容は対象外」と明記されていました。

当社が申請文に入れたのは、次の項目です。

  • サービス名と、何の会社かを1行で(「営業・マーケティングのAI導入支援」)
  • 対象(業種・規模)
  • 料金が公開されているか、その金額
  • 公開している実測値と、その出典ページ
  • 掲載してもらえた場合、自社サイトからも掲載先へリンクするという約束

最後の1行が効きました。ある比較メディアは、無料掲載の条件として「掲載後に自社サイトで掲載の旨を発信すること」を挙げていました。当社は運営概要ページに「第三者サイトでの掲載」の節を作り、約束どおりリンクを置いています。

申請した結果:載った・断られた・返ってこなかった

申請結果の内訳表。掲載3媒体(製品レビューサイト・資料共有サイト・比較メディアA)、断られた・辞退・除外3媒体(比較メディアB・専門家マッチング・SaaS比較サイト)、返信なし4件、申込済み1件
申請結果の内訳表。掲載3媒体(製品レビューサイト・資料共有サイト・比較メディアA)、断られた・辞退・除外3媒体(比較メディアB・専門家マッチング・SaaS比較サイト)、返信なし4件、申込済み1件

結論:申請した媒体のうち、掲載まで進んだのは3媒体でした。

2026年8月24日〜9月14日に申請・確認した主な媒体の結果です(媒体名は伏せ、種類で書きます)。

媒体の種類結果止まった/進んだ理由
製品レビューサイト✅ 掲載(8/26)一度止まりかけた。下の節で詳述
資料共有サイト✅ 掲載(8/26・3ページ)窓口が明確・即日公開。ただしAIからはほぼ見えない
比較メディアA✅ 製品ページ掲載(9/8)→ 比較記事にも追加(9/17)編集部が記事を書くので用意物はゼロ。相互リンクが条件
比較メディアB❌ 無料の通常掲載は対象外成果報酬のプランなら個別検討、という回答
専門家マッチング❌ 辞退返信の流れが「審査→契約→記事制作」で有料が前提
SaaS比較サイト❌ 除外リード1件あたり1万円・契約6ヶ月〜の成果課金
AI製品ポータル・業界団体カタログなど4件⏸ 返信なし送信から約3週間(9/14時点)、返信なし
経営者インタビューサイト⏸ 申込済み(9/14)掲載待ち

比較メディアAの比較記事では、製品比較表の先頭行に当社が載り、本文にも社名が13回出ています。ただし当社サイトへの直接リンクはありません。社名の言及だけでも、AIが「この会社はこの分野の候補だ」と読む材料にはなります。

一方で、無料と思って申請した媒体の多くが、返信で成果課金や掲載費を提示してきました。有料が悪いわけではありません。ただ、費用条件を先に聞かないと、打ち合わせ1時間ぶんの手間が先に発生します。申請文に「掲載費用の有無と条件を先に教えてほしい」と1行入れておくのが、いちばん安い対策でした。

いちばん効いたのは「止まった相手に1通送ること」

結論:新規開拓より、止まった申請を掲載まで詰めるほうが成果につながりました。

製品レビューサイトとのやり取りは、こう進みました。

  1. 8月24日、先方から「掲載に向けて手続きを進めています」と、1時間の打ち合わせの打診
  2. 8月25日、当社は打ち合わせを見送り「掲載完了の連絡を待っています」と返信
  3. 同日、先方から「また機会があればお気兼ねなく」という締めの定型文

3通目は掲載の進捗に一言も触れていません。検索しても当社のページは存在しませんでした。打ち合わせの辞退が、掲載の辞退と受け取られていた可能性が高い状態です。

8月26日、「打ち合わせは見送ったが、無料の範囲での掲載は前向きに進めたい。必要な情報があればすぐ用意する」と1通だけ送りました。その日のうちにアカウントが発行され、夜には製品ページが公開されています。

打ち合わせを断るときは、「掲載自体は進めたい」を同じ文面に書く。この1行が抜けると、相手の案件管理上は「失注」で閉じられます。営業をしている側なら覚えがあるはずの動きですが、自分が申請する側に回ると忘れやすいところでした。

掲載は「インデックス済み件数」で数える

掲載5ページのうちGoogleに収録1・Bingに収録0(2026-09-02確認)の数値カード
掲載5ページのうちGoogleに収録1・Bingに収録0(2026-09-02確認)の数値カード

結論:「何件載ったか」ではなく「何件が検索エンジンに収録されたか」を報告します。

当社が掲載された5ページを、公開当日と1週間後に確認した結果です。

確認日対象Googleに収録Bingに収録
2026-08-26(公開当日)資料共有サイト3ページ00
2026-09-02(1週間後)資料共有サイト3ページ+製品レビューサイト2ページ10

公開当日に未収録なのは正常です。ただ1週間たっても、5ページのうちGoogleに入ったのは1ページ、Bingは0ページでした。「5媒体に掲載しました」と報告できてしまうところを、「インデックス済み1件」と報告する。これで翌月の打ち手が変わります。

確認方法は、Googleなら `site:掲載ページのURL`、Bingも同じ書き方で検索します。ここで当社は一度、判定を誤りました。検索結果ページの本文にURLが含まれているかで判定したところ、検索窓に入れたURLそのものが画面に残っているため、3件とも「収録済み」と誤判定したのです。判定は検索結果のリンク先で行う必要があります。

測る指標全体の設計はAIO・LLMOの効果測定で、インデックス以外の指標も含めてまとめています。

手を出さなくていいもの

結論:無料のプレスリリース配信サイトと、中身の薄いディレクトリは優先度を下げます。

手段優先度を下げた理由
無料のプレスリリース配信サイトリンクが消えるリスクが高い。2026年2月から全ページにアクセスできなくなったサイトのほか、404や503を返すサイトを確認した。比較記事の多くはまだ現役として紹介している
1社1ページの事業所ディレクトリ掲載は即日・無料だが、ページが薄くなりやすい。資料共有サイトと同じく「載ったがAIには読まれない」になりやすい
有料の掲載枠効かないという意味ではない。無料枠で「どこならAIから見えるか」を測ってから、費用をかける先を決めるほうが失敗しにくい

当社の見立てでは、AIに引用される期待値は「編集部が書く記事」>「プレスリリース」>「事業所ディレクトリ」の順です。ただしこれは仮説で、各掲載のインデックス確認を続けて検証している途中です。

当社がまだできていないこと

Geminiの「おすすめ」リストには、2026年9月18日の時点で当社は出ていません。Geminiが出典にしていた比較メディア2社には、当社はまだ載っていません。1社は無料の掲載枠があるため再申請の準備を進め、もう1社は掲載メニューがすべて有料だったため今回は見送りました。

第三者掲載は、申請から掲載まで即日〜2週間ほど、そこから検索エンジンに収録されるまでさらに時間がかかります。今月申請して、効くのは数ヶ月先。だからこそ、効果を「掲載数」で急いで報告せず、インデックス済み件数とAIの回答の変化を毎月同じ質問で追う形にしています。

AIO対策を外部に頼む場合も、この工程(窓口調査・条件確認・申請後の詰め・インデックス確認)が見積もりに入っているかを確かめてください。AIO・LLMO対策の依頼費用で、見積もりの内訳の見方を書いています。当社のSEO・LLMO記事作成代行でも、記事と合わせてこの工程を設計しています。

よくある質問

Q. 第三者掲載は、どこから申請すればいいですか?

AIに実際に質問して、回答の出典に出てくるサイトから調べるのが近道です。出典に出たドメインに掲載窓口があるか、無料の範囲はどこまでか、Bingに収録されているかを順に確認します。当社が調べた範囲では、出典の多くは競合の自社ブログで窓口が無かったので、候補は思ったより少なくなります。

Q. 無料で掲載してもらえる媒体はありますか?

あります。当社も3媒体に無料で掲載されました。ただし、申請時には無料に見えても、返信で成果課金や掲載費を提示されることが多くありました。申請文に「掲載費用の有無と条件を先に教えてほしい」と書くと、確認の往復が1回で済みます。

Q. 申請してから掲載されるまで、どれくらいかかりますか?

当社の実測では、即日(資料共有サイト)、2日(製品レビューサイト)、約2週間(比較メディアの製品ページ)でした。比較記事への追加は、製品ページの掲載後にもう一度依頼して、その後に掲載されています。返信が来ないまま3週間以上たっている媒体もあります。

Q. 掲載されたかどうか、何で判断すればいいですか?

掲載ページが公開されたかではなく、GoogleとBingに収録されたかで判断します。`site:掲載ページのURL` で検索し、検索結果のリンク先にそのページがあるかを見ます。検索窓の文字列が画面に残るため、ページ本文にURLがあるかで判定すると誤判定します。

Q. AI検索のための第三者掲載に、応募要件はありますか?

媒体ごとにあります。Webに明記されていない要件もあります。当社は、Webに書かれていない要件で掲載できないと後から分かった枠が2件ありました。申請前に窓口へ「この条件で掲載可能か」を1問確認すると、無駄な往復を避けられます。

参考

  • AirOps. The Influence of Offsite Signals in AI Search
  • 当社の実測値は、2026年8月24日〜9月18日に行った掲載申請の記録と、ブラウザ上での検索インデックス確認・AIへの質問の記録です。AIの回答は同じ質問でも変動します

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執筆・監修:佐々木 優希(上場企業 営業統括 兼 AI責任者)

某有名SFA・CRM企業でエンタープライズ営業マネージャーとして大手企業への導入を推進。スタートアップではトップセールスとして営業数名から200名規模へのスケールを牽引し、現在は上場企業で営業統括とAI責任者を兼任。売る側・導入する側・AIを入れる側の3つの立場から、営業・マーケティングのAI実装を支援しています。

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