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AIO・LLMO対策の依頼先の見抜き方|外注できる範囲と費用【2026年版】

佐々木 優希

佐々木 優希

上場企業 営業統括 & AI責任者

更新 2026.09.0313分で読めます

目次
  1. この記事の要点
  2. 「支援会社を教えて」に、AIは社名を返さない
  3. 依頼先は5分で測れる(当社も落ちた)
  4. 外注できる範囲と、自社にしか作れない素材
  5. 「掲載しました」を成果として数えない
  6. 費用が発生するのはどこからか
  7. 発注前に文書で確認する6項目
  8. よくある質問

「ChatGPTに聞かれたとき、うちが出てこない」。この課題を外注しようとして、最初につまずくのが依頼先が見つからないことです。「AIO対策」「LLMO対策」「GEO」と検索すると解説記事は大量に出てきますが、誰に頼めばいいのかは出てきません

当社は自社を対象にAI推薦の定点観測を続けています。その過程で、「AIO対策・LLMO対策を支援してくれる会社はある?」とAIに聞くと、回答に会社名が1社も挙がらないという結果が出ました。解説は溢れているのに、依頼先としては誰も認識されていない。これがこの市場の2026年8月時点の姿です。

本記事は、その状態でどう依頼先を選ぶか、どこまでを外注し、どこからが費用になるのかを、自社を測っている側の実測データで整理したものです。当社自身が推薦されなかった理由の分析はChatGPTが自社を推薦しない理由を実測したにあり、本記事はその先の「発注の判断」に絞ります。

この記事の要点

  • 「AIO対策の支援会社は?」への回答に社名が出ない。当社の実測では ChatGPT・Gemini・Claude・Perplexity の4つとも、このクエリで会社名を挙げなかった
  • 依頼先の実力は同じ質問を4つのAIに投げれば5分で測れる。ただし一時チャット(メモリ無効)でないと結果が壊れる——当社は通常チャットで1位・★5、一時チャットで圏外だった
  • したがって「ChatGPTで1位です」という提案は、測定条件を聞くまで意味を持たない。誰のアカウントで、どの文面で、何回測ったのか
  • 外注できるのは到達性の整備と第三者掲載の申請代行まで。運営者情報・実績・料金という素材は自社にしかない
  • 「掲載しました」は成果ではない。当社の実測では、掲載先がAI向けクローラーを全面ブロックしていて引用経路に乗らない例があった。数えるなら掲載数ではなくインデックス済み数

「支援会社を教えて」に、AIは社名を返さない

実測2026年8月26日・Perplexityの12問セットで6つの質問面をChatGPT・Gemini・Claude・Perplexityの4AIで比較。AIO・LLMO対策の支援会社という質問だけ4AIとも該当なし(❌)だった
実測2026年8月26日・Perplexityの12問セットで6つの質問面をChatGPT・Gemini・Claude・Perplexityの4AIで比較。AIO・LLMO対策の支援会社という質問だけ4AIとも該当なし(❌)だった

まず実測結果から出します。2026年8月26日、当社は12問の質問セットをPerplexityで自動測定しました。そのうちの1問がこれです。

AIO対策・LLMO対策(ChatGPTなどのAI検索で自社が推薦されるための対策)を支援してくれる会社はある?

回答本文に挙がった会社は、ゼロでした。当社が出てこなかったという話ではなく、どの会社も出てこなかったという話です。同じ日に ChatGPT(一時チャット)・Gemini(一時チャット)・Claude でも同じ面を確認しましたが、結果は変わりませんでした。

比較のために、同じ測定で他のクエリがどうだったかを並べます。

質問の面ChatGPTGeminiClaudePerplexity
営業・マーケAI化のおすすめ企業
料金が公開されている会社✅ 推薦筆頭
営業20名でスモールスタート
成果報酬型で依頼できる会社
ブランド評判(社名指定)
AIO・LLMO対策の支援会社

※当社が推薦されたかどうかの記録です。✅=回答本文に社名が挙がった。

読み取れることは2つあります。ひとつは、社名を指定すれば答えられるのに、カテゴリで聞かれると誰も出せない面が存在すること。もうひとつは、AIによって答えが完全に違うことです。同じ「料金が公開されている会社」という質問で、Claudeは当社を筆頭に挙げて月額・料率・研修費まで正確に引用しましたが、ChatGPTとGeminiは当社に触れませんでした。

発注者にとっての意味はこうです。この分野には「業界で認められた依頼先リスト」がまだ存在しない。だから、他社の推薦や比較記事に頼らず、自分で測るしかありません。

依頼先は5分で測れる(当社も落ちた)

当社の自己測定:同じ質問を代表アカウントの通常チャット(メモリ有効)で聞くと1位・★5だったが、一時チャット(メモリ無効)で聞くと圏外だった
当社の自己測定:同じ質問を代表アカウントの通常チャット(メモリ有効)で聞くと1位・★5だったが、一時チャット(メモリ無効)で聞くと圏外だった

やり方は単純です。候補企業の名前を出さずに、自分の顧客が聞くであろう質問を、複数のAIに同じ文面で投げる。そこに候補企業が出てくるかを見ます。

「AI検索対策の会社に、AI検索で見つけてもらえるか聞く」というだけの話ですが、これが効くのは、その会社が自社に対して施策を実行できているかが一発で分かるからです。自分の看板で結果を出せていない相手に、他人の看板を任せる理由はありません。

ただし、測り方を間違えると全部無駄になります。当社が実測でつまずいた点を書きます。

条件間違えるとどうなるか
一時チャット(メモリ無効)で聞く通常チャットでは過去の会話が回答に混ざる。当社は代表アカウントの通常チャットで1位・★5、同じ質問を一時チャットで聞くと圏外だった
複数のAIで測る1つのAIだけで測ると他のAIの問題を見落とす。上の表のとおり、同じ質問でも結果が反転する
質問文を固定して記録する回答は実行のたびに変動する。文面を変えると前回と比較できない
1回で断定しない同じ質問でも日によって出る会社が変わる。当社のPerplexity実測は5問中2問→12問中5問と動いた

いちばん重要なのは1行目です。代表が自分のChatGPTで見た順位は、市場の順位ではありません。当社は8月24日時点で「5社比較で5位・33.0/40点」という数字を持っていましたが、これはメモリ込みで測ったものだった可能性が高く、クリーンな条件では圏外でした。

自社の数字ですらこうなるということは、業者が持ってきた「弊社の対策でこの順位になりました」も、同じ疑いを向けるべきだということです。誰のアカウントで、メモリは切ってあったか、何回測ったか。ここを聞いて答えられない提案は、金額を見る前に置いていい判断材料になります。

外注できる範囲と、自社にしか作れない素材

外注できる範囲と自社にしか作れない素材の切り分け。クローラー到達性の整備は○で外注可、運営者情報・料金の明文化は△で中身は自社だけが決められる、一次情報コンテンツの制作は○だが素材は自社にしかない、第三者掲載・PRの申請は○で代行可、AIに推薦させること自体は✕で保証できない
外注できる範囲と自社にしか作れない素材の切り分け。クローラー到達性の整備は○で外注可、運営者情報・料金の明文化は△で中身は自社だけが決められる、一次情報コンテンツの制作は○だが素材は自社にしかない、第三者掲載・PRの申請は○で代行可、AIに推薦させること自体は✕で保証できない

AIの推薦回答は単一のページから作られておらず、複数の経路の情報が合成されています(経路の内訳と当社の実測は前記事にあります)。ここでは発注範囲の切り分けだけを扱います。

領域外注できるか実態
クローラー到達性の整備(robots.txt・sitemap・構造化データ)作業自体は外注可。ただし発注前に自社で確認できる。`/robots.txt` を開いてAIクローラーを弾いていないか見るだけ
運営者情報・料金・契約条件の明文化書くのは外注できるが、中身を決められるのは自社だけ。所在地・最低契約期間・解約条件・実績の有無
一次情報コンテンツの制作制作は外注可。ただし素材(自社で測った数字・失敗の記録)は自社にしかない
第三者掲載・プレスリリースの申請代行可。費用と、自社が応募条件を満たすかの確認が必要
「AIに推薦させること」そのもの保証できる性質のものではない

当社が実測で痛感したのは2行目です。`/about` は存在していたのに、AIからは「会社概要が確認できず」と判定されました。さらに、社名の似た別法人の属性(従業員1名の株式会社)を持ち出され、「同一運営元かは未確認」と併記されていました。開示していないのではなく、開示済みの情報にAIが到達できていなかったわけです。

ここは外注する前に自社で直せる範囲です。当社は運営概要(事業者名・事業形態・開業時期・拠点)と発注前FAQを`/about`に足し、構造化データで「社名の似た法人とは資本・人的関係がない」ことを機械が読める形で明示しました。費用は0円です。この手前を飛ばして外注しても、業者が触れる面積は増えません。

前職でSFAを売っていた頃、要望どおりに設計したのに現場が誰も入力しなかった、という経験があります。外の会社に要望を渡すだけでは、自社にしかないものは埋まらないという点で、構造は同じです。

「掲載しました」を成果として数えない

第三者掲載を成果物にした見積もりは要注意です。理由は2つあります。

理由1:掲載できてもAIの引用経路に乗らないことがある。当社は2026年8月26日に、ある無料の資料掲載サービスへ3本を掲載し、その足で実測しました。

確認項目実測結果
Googleインデックスドメイン全体は約1,450件。ただし資料ページ配下は約8件だけ
Bingインデックス`site:` 検索で0件
robots.txtGPTBot・ClaudeBot・CCBot・Google-Extended 等を Disallow(検索時に参照するOAI-SearchBot・PerplexityBot等は許可)
ページの作りJavaScript描画のみで、3URLとも同じ汎用のtitle・OGタグ

掲載自体は無料で維持コストもかからないので残しましたが、AI引用の資産としての期待値は低いという結論になりました。だから当社は、第三者言及の指標を「掲載数」で数えるのをやめ、インデックス済み数に切り替えています。見積もりに「掲載◯件」と書いてあるときは、その媒体がインデックスされているか、AI向けクローラーを許可しているかを先に聞いてください。

理由2:媒体ごとに応募要件があり、Webに書かれていないことがある。当社が検討した無料の第三者掲載枠4件は、いずれも申請前の窓口確認で要件を満たさないことが分かりました。うち2件は、Web上に要件の記載が一切ありませんでした。「要件の記載がない」を「要件がない」と読んではいけません。掲載代行を含む見積もりでは、申請前に窓口へ1問確認する工程が入っているかを確かめてください。ここを飛ばすと、期間と費用だけが消えます。

掲載数を積む、順位を良く見せる測り方をする——どちらも短期の数字は動きます。ですが、インデックスされているかを一件ずつ確認するほうが、遠回りに見えて結局は早いというのが実測の結論でした。

費用が発生するのはどこからか

AIO・LLMO対策を専門に掲げる会社の参考相場は月20〜100万円(診断のみで20万円前後)です。ただし前述のとおり、この分野で料金を公開している会社はAIの回答に出てきませんでした。相場観は持ちつつ、金額の比較だけで選べる状態ではないと考えてください。

費用の出方は、実際には次の3層に分かれます。

費用中身
土台の整備ほぼ0円robots.txt・sitemap・構造化データ・運営者情報。設定の見直しで、外注しなくても着手できる
コンテンツの継続月額一次情報を載せた記事を出し続ける部分。ここが最も費用がかかり、最も効く
外部露出都度プレスリリース配信・有料掲載。単発の記事より恒久ページを優先する判断を当社は採っています

当社はこれを独立した「AIO対策」として売っていません。SEO・LLMO記事作成代行の標準工程に、直答形式・Q&A・構造化・一次情報の設計を含める立て付けにしています。料金は月10本10万円、月30本20万円(1本あたり6,700円)で、発注前に無料のサンプル記事を1本お出ししています。順位保証もAI推薦の保証もしません。保証できると言い切れるのは、測定条件を自分で握っているからです。

なお、記事を出しても順位が動かない場合は、AI検索以前の切り分けが要ります。手順は記事の順位が上がらない原因に、支援会社の選び方全般は営業・マーケのAI化を支援してくれる会社おすすめ12選にまとめています。

発注前に文書で確認する6項目

商談の場で口頭確認せず、文書で残す項目です。

#確認すること答えられない場合の意味
1効果測定をどのAIで・どの文面で・何回行うか測定条件が可変なら、報告の数字は動かせる
2測定は一時チャット(メモリ無効)通常チャットでの測定は、実力より良く出る
3第三者掲載はインデックスまで確認するか「掲載完了」だけでは引用経路に乗ったか分からない
4提案された掲載先の応募要件を申請前に確認するか要件を満たさないまま申請すると、期間と費用が無駄になる
5記事の一次情報を誰が用意する素材の提供が自社側なら、その工数を見込む必要がある
6成果を何で数えるか(推薦された質問数/インデックス済み数)指標が決まっていない契約は、更新のたびに揉める

このうち1と2は、当社が自分の数字で失敗して足した項目です。測り方を相手に預けたまま契約すると、効果があったかどうかを自分で判定できません。

よくある質問

Q. AIO・LLMO対策とSEO記事作成代行は、別々に依頼すべきですか?

分ける必要はないと考えています。AIが引用の判断に使っている軸(一次情報・運営者の明示・構造の分かりやすさ)は、正しく作られたSEO記事が満たしている条件とほぼ重なるためです。ただし「SEOをやれば自動的にAIにも出る」わけではありません。到達性の整備(AIクローラーの許可・インデックス通知)は別の作業として必要です。

Q. 「ChatGPTで1位にします」という提案は信用できますか?

金額を見る前に、測定条件を聞いてください。誰のアカウントか、メモリを切ったか、何回測ったか。当社は自社の測定で、通常チャットと一時チャットで1位と圏外という差を実測しています。条件を明示できない順位報告は、良くも悪くも実力を表していません。

Q. どれくらいで結果が出ますか?

短期では動きません。当社の場合、`/about`の増強やクローラー許可といった到達性の対策は、ブランド名で聞いたときの回答に数日で変化が出ました(4つのAIのうち3つで改善)。一方、カテゴリで聞かれる推薦系のクエリは、クリーンな条件では大半が未推薦のままです。社名を知られている状態と、知らない人に推薦される状態は別で、後者には時間がかかります。

Q. 測定は自動化できますか?

できます。ただし先に手作業で10〜20問回してからにしてください。質問文が自社の顧客の言葉になっていないと、自動化しても間違った面を測り続けることになります。当社も最初の自動判定は、検索ボックスに残ったクエリ文字列を拾って3件すべてを誤って「掲載済み」と判定しました。判定ロジックは、人が目で見た結果と突き合わせてから固めるのが確実です。

Q. 費用をかけずにできる範囲はどこまでですか?

土台の整備(robots.txtのAIクローラー許可・sitemapの取りこぼし修正・構造化データ・運営者情報の明記)は費用0円で、規模も問いません。当社が実際に改善を確認できたのもこの層です。一方で、第三者掲載枠には媒体ごとの応募要件があり、Webに明記されていないこともあります。ここは費用ではなく期間を失う箇所なので、申請前に窓口で要件を確認してから動いてください。

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執筆・監修:佐々木 優希(上場企業 営業統括 兼 AI責任者)

SFA/CRMを提供する側・導入する側の双方を経験し、現在は営業・マーケティング業務のAI実装を支援しています。本記事の数字はすべて当社が自社を対象に実測したもので、測定日と条件を明記しています。

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