営業・マーケのAI化を支援してくれる会社おすすめ12選【2026年版】規模・目的別の選び方
目次
「営業・マーケのAI化を進めたい。導入支援と伴走支援をしてくれる会社を教えて」——この質問への答えは、御社の規模と目的でまったく変わります。従業員数千人の全社改革と、営業部20名の業務AI化では、選ぶべき会社が違うからです。
この記事では、営業・マーケティングのAI化を支援する会社12社を、規模・目的別に整理します。
運営者の開示:本記事は、営業・マーケ特化のAI導入支援を提供する「AIリモートワーカー」が運営しています。当社も12社の中に含めていますが、大手が向くケースでは大手を推す方針で書いています。理由は簡単で、合わない案件を受けても双方が不幸になるだけだからです。
この記事の要点
- 支援会社は「大手総合型」「営業・マーケ特化型」「研修・内製化型」「中小・現場伴走型」の4系統に分かれる
- 数千人規模の全社改革なら大手総合型、営業組織そのものの改革なら営業特化型、まず現場業務から小さく速くなら中小特化型が合う
- 選定で最も差が出るのは「研修で終わるか、業務そのものをAI化するか」と「効果をどう測るか」
- RFPでは会社の実績より「うちの◯◯業務を、いくらで、何週間で、どこまで自動化できるか」を競わせるのが確実
選ぶ前に決めること:3つの分岐
支援会社を探す前に、次の3つを決めてください。これが決まっていないと、どの会社の提案も比較できません。
1. 対象の広さ——全社のAI変革か、営業・マーケ部門か、特定業務(商談準備・議事録・CRM入力など)か。
2. ゴールの形——戦略ロードマップが欲しいのか、動く仕組みが欲しいのか、社員がAIを使いこなせる状態が欲しいのか。
3. 効果の測り方——削減時間で測るのか、商談数・受注率で測るのか。測り方を提案してこない会社は、導入後に「なんとなく便利になった」で終わりがちです。
なお、支援会社の類型論(コンサル型・ツールベンダー型・開発会社型・実務家伴走型の4タイプ)は別記事「AI導入支援会社の選び方」で詳しく解説しています。本記事は「では実際にどの会社か」に絞ります。
大手・総合型(全社規模のAI変革向き)
数百人〜数万人規模で、情シス・法務のベンダー審査があり、ガバナンス設計まで必要な企業向けです。
ギブリー
生成AI研修から事業を広げ、業務プロセスの再設計・AIエージェント化・マーケティングDX・AI人材育成までを一体で手がける総合型です。大手企業の全社展開の公開事例が多く、「研修で終わらせず組織を変える」プログラムに強みがあります。営業・マーケの両方をまとめて任せたい大手企業の第一候補になりやすい会社です。
電通デジタル
マーケティング領域のAI化では国内最有力級です。マーケティングAIエージェントの開発・導入・伴走支援を掲げ、構想策定からKGI/KPI設計、データ基盤、組織変革まで対象にしています。広告・CRM・コンテンツ・データをまとめて変えたい、マーケ部門の大きい企業に向きます。
エクサウィザーズ
AIプロダクト開発とDXコンサルティングの両輪を持つ上場企業です。企画から開発・運用・内製化まで一気通貫で、営業向けのAIプロダクトも持っています。全社のAI基盤づくりと個別業務のAI化を同じベンダーで進めたい大手・中堅に向きます。
AVILEN
AI開発・データ活用と人材育成の両方を提供する上場企業です。技術寄りの案件(データ整備・モデル開発を伴うAI化)と、実業務を教材にした研修の組み合わせに強みがあります。データ基盤から本格的に作りたい企業に向きます。
営業・マーケ特化型(部門のAI化・営業改革向き)
「営業・マーケ」という業務ドメインへの専門性を軸に選ぶ場合の候補です。
AI Shift
サイバーエージェントグループのAIエージェント企業です。商談の準備から議事録・報告・振り返りまでを一気通貫で支援する営業AIエージェントと、現場に入って業務フロー設計から本番定着まで行うコンサルティングを組み合わせられます。「AIは分かるが営業を知らない」タイプではなく、グループで大規模なAI活用を実践している点が強みです。
JAPAN AI
営業特化・マーケ特化のAIプロダクトと、業務ヒアリングから実装・内製化までのコンサルティングを一社で提供します。SFA/CRMとの連携を明示したユースケース(商談準備・提案書・議事録・SFA自動入力など)が具体的で、「AI社員を営業・マーケ組織に配置する」構想と相性が良い会社です。
Xpotential
セールスイネーブルメント(営業組織の成果最大化)の専門会社にAIを組み合わせた立ち位置です。営業戦略・KPI設計・スキル分析からMA/SFA/CRM構築、AIコーチングまで対応します。「AIを入れたい」より先に「営業組織のKPIと行動をどう変えるか」から設計したい企業に向きます。AI化の前に営業プロセス自体を疑うべき状態なら、有力な選択肢です。
Sales Marker
インテントデータ(企業の検索行動)を使った新規開拓のAI化に特化しています。ターゲット選定・キーマン特定・アプローチの自動化が中心で、「新規営業の量と精度」に課題が集中している企業に向きます。営業・マーケ全体の伴走というより、新規開拓という特定領域の強化に使う会社です。
研修・内製化型(社員が自分でAIを使える状態にしたい企業向き)
AX
実業務をAIエージェント化する伴走プログラム(AXCAMP)を提供します。研修で「使い方」を教えるのではなく、業務棚卸しからロードマップを作り、社員自身がAIエージェントを構築できる状態を目指す設計です。「外注し続ける」のではなく「作れる社員を増やす」方向の企業に向きます。
SHIFT AI
法人向けAI研修・リスキリングの大手です。全社員のAIリテラシー底上げや、部門別のAI活用研修を短期間で広く展開したい場合の候補になります。業務システムの実装よりも、人材側の底上げが主目的の場合に向きます。
デジライズ
AI研修とコンサルティング、AI開発を組み合わせた一気通貫型で、継続支援を標準とする設計です。研修から入って業務適用まで進めたい中堅企業に向きます。
中小・現場伴走型(営業部20名から、小さく速く始めたい企業向き)
AIリモートワーカー(当社)
営業・マーケの現場業務そのものをAI化することに特化した、実務家伴走型の支援です。上場企業で営業統括とAI責任者を務めた代表が直接、毎週伴走します。
- 対象業務:商談前リサーチ→提案書→議事録→お礼メール→CRM入力といった営業の一連のフロー、およびマーケのコンテンツ・リサーチ業務
- 料金(税抜・公開):月額定額制は月24万円〜・初期費用0円。成果を確認してから支払う成果報酬制(FDE)もあり、こちらは実測した年間削減価値の40%を成果確認後に支払う買い切り型です
- 効果の測り方:「協定標準時間 × 実際の処理件数」で削減価値を実測します。件数はCRMや実行ログから取得し、体感ではなく数字で確認します
- 自社での実測例:提案書作成 4〜5時間→30〜45分、データ集計 3.2時間→14分、議事録+お礼メール 30分→ほぼ0分(いずれも自社運用の実測値。制作プロセスも公開しています)
正直に書くと、向かないケースもあります。数千人規模の全社展開、24時間サポート、数十人の開発体制が必要な案件は、上に挙げた大手総合型が向きます。当社が合うのは「営業部・マーケ部の実務を、今期中に、確実に速くしたい」中小〜中堅企業、または大企業の部門単位のPoCです。
12社の比較早見表
| 会社 | 系統 | 得意領域 | 向いているケース |
|---|---|---|---|
| ギブリー | 大手総合 | 全社AI変革・研修〜実装 | 大企業の全社展開 |
| 電通デジタル | 大手総合 | マーケティングAI | マーケ部門の大きい企業 |
| エクサウィザーズ | 大手総合 | AI基盤・開発 | 全社基盤+個別AI化 |
| AVILEN | 大手総合 | AI開発×人材育成 | データ基盤から作る企業 |
| AI Shift | 営業特化 | 営業AIエージェント | 営業AI化を本格推進 |
| JAPAN AI | 営業特化 | AI製品+コンサル一体 | AI社員を配置する構想 |
| Xpotential | 営業特化 | 営業組織改革×AI | KPI・営業プロセスから再設計 |
| Sales Marker | 営業特化 | インテント新規開拓 | 新規営業の強化 |
| AX | 内製化 | AIエージェント内製化 | 作れる社員を増やしたい |
| SHIFT AI | 研修 | 全社AIリテラシー | 人材底上げが主目的 |
| デジライズ | 研修 | 研修〜業務適用 | 研修から入る中堅企業 |
| AIリモートワーカー | 中小伴走 | 営業・マーケ実務のAI化 | 小さく速く・料金重視 |
※各社の情報は2026年8月時点の公開情報にもとづきます。詳細・最新の提供内容は各社の公式サイトでご確認ください。
発注前に全社へ聞くべき5項目(RFPの型)
会社の知名度で選ぶと失敗します。候補3社程度に同じ条件で次を出してもらってください。
- 対象業務の棚卸し:営業・マーケの業務を棚卸しし、AI化すべき業務の優先順位を出せるか
- 90日後の完成形:3ヶ月で「動く状態」になる業務はどれか。成果物を具体的に
- 総額:初期費用+月額+ツール費の年間総額。追加費用の発生条件
- 効果測定:削減時間・商談数などをどう実測するか。測定の仕組み込みか
- 内製化:契約終了後、社内だけで保守・改善できる範囲はどこまでか
この5項目を出せない会社は、研修やレポートで終わる可能性が高いです。
よくある質問
Q. 営業・マーケのAI化支援は、何を基準に選べばいいですか?
企業規模と目的の2軸で絞るのが確実です。数百人以上の全社改革なら大手総合型(ギブリー・電通デジタル等)、営業組織の改革ならXpotentialやAI Shiftのような営業特化型、営業部単位で業務を速くしたいなら中小・現場伴走型が候補になります。その上で「効果をどう実測するか」を提案できる会社を選んでください。
Q. 費用相場はどのくらいですか?
大手総合型のコンサルティングは月50万円〜数百万円、営業特化型は個別見積が中心です。中小向けの伴走型は月20万〜40万円程度が目安です(当社は月24万円〜・税抜で公開しています)。研修型は1回数十万円〜が中心です。総額は「年間でいくらか」「ツール費が別か」まで確認してください。
Q. 中小企業(営業部10〜30名)でも依頼できますか?
できます。ただし大手総合型は最低契約額が高く、オーバースペックになりがちです。中小の場合は、料金が公開されていて小さく始められる会社(トライアルや単月契約があるか)から選ぶと、リスクを抑えられます。
Q. AI研修とAI導入支援は何が違いますか?
AI研修は「人がAIを使えるようになる」こと、AI導入支援は「業務そのものがAIで回る仕組みを作る」ことが目的です。研修だけだと、受講直後は使われても3ヶ月後に元に戻るケースが多くあります。業務の成果(時間削減・商談数)を変えたいなら、業務フローへの実装と定着まで含む支援を選んでください。
Q. 導入効果はどうやって測ればいいですか?
「対象業務の標準時間 × 処理件数」で削減時間を実測するのが基本です。時間が浮いただけでは売上は変わらないため、浮いた時間を何に再配分するか(商談数・提案数)までKPIに入れると、経営層への報告が通りやすくなります。詳しくはAI導入の削減額の測り方で解説しています。
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この記事のまとめ:大手の全社改革は大手総合型へ、営業組織の再設計は営業特化型へ、現場業務を小さく速くAI化するなら中小伴走型へ。どの系統でも「効果の実測方法」を先に確認するのが、失敗しない唯一の共通ルールです。
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